今月の一枚


2024年10月

南スーダンの首都ジュバ市内を流れるナイル川で水を汲む人。

ナイル川は、衣類の洗濯や水浴び、夕食のおかずとなる魚を捕まえるなど、市民の生活に欠かせない存在で、時にはそのまま飲料水としても利用されています。夕暮れ時、水面に映える夕陽。厳しい経済状況にあるジュバですが、それを忘れさせるかのようにナイル川は穏やかに流れていました。

 

撮影者 佐藤秀

2024年9月

ウガンダ北部アガゴ県のキャベツ畑と岩山。

アガゴ県には大小さまざまな岩山があり、移動の際の目印になります。不思議な形をした岩山も多く、住民にとって信仰の対象や観光地にもなっています。もともと野菜の産地ではありませんが、近年キャベツやトマトの畑が少しずつ広がり始め、岩山と青空の景色に野菜の鮮やかさが加わり、そのコントラストに目を奪われます。

撮影者 山下里愛

2024年8月

ザンビアの農村部で見つけたカメレオン。

枝で組んだトウモロコシの貯蔵庫の壁に入り込んでいました。目玉を左右別々に動かしたり、ゆっくりと四肢を揺らしながら動いたりするそのユーモラスな姿にかかわらず、ザンビアでは「ヘビを飲み込む」と信じられ、恐れられています。

 

撮影者 今榮博司

2024年7月

ウガンダ西ナイル地域に流れるナイル川(白ナイル川)で遭遇したゾウの群れ。

首都のカンパラから凸凹道を車で揺られること約6時間。壮大な自然と野生のゾウの群れが、温かく出迎えてくれました。この大自然の中では、数頭見かけることはよくあっても、20頭近くものゾウが同時に集まることは珍しいことのようです。

 

撮影者 前川佳恵

2024年6月

スリランカ北西部クルネーガラ県の水田地帯。

コメを主食とするスリランカでは、人々の台所を支えるための稲作が盛んに営まれており、効果のほどはわかりませんが、水田では鳥害を防ぐための案山子(かかし)もちらほらと見られます。出張で訪れた先で、そろってポーズをとる三人の姿が目に入り、何とも微笑ましい家族写真の撮影になりました。

 

撮影者 園山英毅

2024年5月

ウガンダ北部アチョリ地域で見たシアの木。

シアの木はアチョリの住民にとって無くてはならない木です。この木から採れるシアの実にはたくさんの油分が含まれていて、その油は化粧品の原材料になったり、食用油としても地域の人達に活用されています。シアの木はウガンダの法律によって伐採することが禁じられており、アチョリではいたる所で見ることができます。

 

撮影者 大野康雄

2024年4月

アンゴラ国南部ウィラ州で採れたいちご。

出張帰りに立ち寄ったガソリンスタンドで車に近づいてきた物売りの頭の上のカゴには、いちごが詰まったバスケットがたくさん載っていました。ウィラ州は、いちごの産地として有名な地域です。標高2,000メートル級の山々が連なるこの地域は、清らかな湧き水と一年を通じて安定した気温が、いちご栽培に理想的な条件を備えているそうです。

撮影者 佐藤千咲

2024年3月

ウガンダ中央部ビクトリア湖岸のマバンバ湿地。

ラムサール条約に登録されている湿地には、野鳥観察に多くの人が訪れます。湿地に9羽しかいないと言われる野生のハシビロコウを奇跡的に間近で見ることができました。ホウキのような形をしたパピルスの茂みの中で、餌になる魚が水面に上がってくるのをしずかに待っているようです。彼らのなかにはどんな速さで時間が流れているのでしょうか。

撮影者 吉川祐作


2024年2月

南スーダンの地方都市イエイで見かけた自転車。

イエイは緑豊かで平和な町です。町で見かけた自転車は、どこか遠くの外国から持ち込まれ、大切に使われたのでしょう。とことん手を入れ、修理をして、最後の最後まで使われた様子が伝わってきます。そんなイエイも2017年の内戦で破壊されてしまいました。写真のような日常が戻るようにと願いつつ、南スーダンで活動を続けています。

 

撮影者 芹沢利文


2024年1月

ネパール カリンチョーク村から見えるヒマラヤの風景。

ネパールでは、神々が住むと言われ信仰の対象となっている山が数多くあります。その一つ、標高約3800mのカリンチョーク頂上にある寺からはヒマラヤの風景が望めます。ここでの願いは叶うと信じられており、多くの巡礼者と観光客が訪れます。最近、このような眺めをもつ山々にもロープウェイ等ができており、地域経済の活性化に繋がっています。

 

撮影者 ゴラサイニサンジブ


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