国際協力プロジェクト <調査/評価分析>

JICA カメルーン国バリューチェーンの強化を通じたコメ振興プロジェクト詳細計画策定調査(評価分析)

分野

農業

期間

2023年5月-2023年7月

カメルーンではコメの消費が都市部を中心に拡大しているものの、その多くを輸入に頼っており、自給率の向上が重要な課題となっています。JICAは2011年より陸稲生産の振興を目的とした技術協力を実施し、2016年からは灌漑水稲の生産増をも目的に加えた協力を継続しました。その結果を踏まえ、2022年からは陸稲、天水水稲、灌漑水稲の3種のコメについて、種子生産、栽培、保存加工、販売までを含むバリューチェーン全体の強化を通じて振興することを目的に、新たな協力プロジェクトの計画フェーズが開始されました。本調査では、計画フェーズ中に収集された情報や活動の現状を分析したうえで、改めて本プロジェクトの基本方針、協力枠組み、そして実施体制を具体的に整理し、先方実施機関と合意しました。


 

JICA セネガル国セネガル川流域コメバリューチェーン強化プロジェクト詳細計画策定調査(評価分析)

分野

農業

期間

2022年12月-2023年4月

セネガルは西アフリカ有数のコメ消費国ですが、その多くを輸入に頼っており、国際収支の安定化と食料安全保障の観点から稲作振興とコメ自給の達成が課題となっています。このため、JICAはセネガルの重要な稲作拠点として知られる北部のセネガル川流域において、稲作技術普及と灌漑維持管理の改善支援を長年に渡り実施してきました。2022年からは、これまで対象2県で実施された支援を他県に広げると同時に、生産向上だけでなく精米加工・流通促進を含む支援を強化するため、新たな協力プロジェクトの計画フェーズが開始されました。本調査では、対象地域の農家、精米業者、農業銀行、C/P職員等から広く情報を収集し、計画フェーズの実績と課題を分析した上で、先方実施機関とプロジェクトの実施フェーズの協力枠組みについて合意を形成しました。


 

JICA タンザニア国ワンヘルス・教育・官民連携を通じた参加型人獣共通感染症対策プロジェクト(SATREPS)詳細計画策定調査(評価分析)

分野

畜産及び保健(人獣共通感染症)

期間

2023年8月-2023年10月

タンザニアにとって、畜産を含む農業セクターは、人口の約7割が従事し、GDPの約25%を占める重要なセクターです。農業セクターでは家畜疾病の低減を目標に掲げていますが、乳や肉等の動物由来食品を介して人に感染する人獣共通感染症の制御には、農業セクターだけではなく、保健セクターや教育等の複数の関連セクター間が協働するワンヘルスアプローチによる感染症対策が必要です。このような背景があり、官民が連携し、分野横断的に人獣共通感染症対策を共同設計する技術協力プロジェクトが提案され、調査を実施しました。国の研究機関や関連省庁、モロゴロ州の州及び県の関連部署等から、畜産や保健についての幅広い聞き取り調査を実施した上で、関係者と協議してプロジェクト目標・成果・活動内容等を整理し、枠組みを構築しました。


 

JICA ボリビア国 森林火災モニタリングプラットフォーム強化プロジェクト詳細計画策定調査(評価分析)

分野

森林保全

期間

2022年11月-2023年7月

ボリビアはアンデス山脈からアマゾン低地に至る多様な生態系を有していますが、近年、毎年発生する森林火災による森林消失が大きな問題となっており、2019年には過去最大の530万haが消失しました。森林火災対策は急務でしたが、そのための科学的情報が不足していました。ボリビア宇宙開発公社は衛星データを利用して森林や水等の土地被覆を監視し、その情報や衛星データを関係機関に提供する役割を担っています。その能力を強化し、火災予防・監視に役立つより付加価値の高い情報を提供するプロジェクトが要請され、調査を実施しました。ボリビアの森林関係機関やNGO、地方自治体等から情報を収集し、宇宙開発公社の強化すべき能力やその現状等を分析し、協力の枠組みや実施体制を整理しました。


 

JICA アンゴラ国病院サービスの質向上プロジェクト詳細計画策定調査(評価分析)

分野

保健医療

期間

2022年9月-2022年12月

アンゴラは2002年の内戦終結以降、目覚ましい社会経済の復興を遂げました。石油などの天然資源に恵まれ、昨今の原油価格の上昇に伴う経済回復により、2023年にはサブサハラ・アフリカ地域では第3位の経済大国になるといわれています。他方、妊産婦や5歳未満児の死亡率は依然として高く、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)の達成が厳しい現実があります。妊産婦と新生児の死亡が最も多く発生するのは出産時であり、その背景には多産や若年出産、妊娠間隔の短さなどのリスク要因、さらには出産の半数以上が自宅で行われているという現状が関係しています。そのため、アンゴラ政府は医療施設で提供される分娩サービスの質を向上させ、医療施設での出産を促進することを目的に技術協力プロジェクトの実施を要請しました。本調査では、既存資料の確認、保健省及び現地関係機関との協議、そして対象地域の保健医療施設の視察を通して収集した情報を整理し、関係者と共に新規プロジェクトの枠組みと実施体制を検討・合意しました。


 

JICA インドネシア国官民協力による農産物流通システム改善プロジェクトフェーズ2中間レビュー(評価分析)

分野

農業

期間

2022年9月-2022年11月

インドネシアでは急速な経済成長に伴い中間所得層の割合が大幅に増加しています。そして、高品質で安全な農産物への需要が高まるとともに、近代的な市場も含めた食品市場の規模が拡大しています。一方で、生産者である農家の方々は、市場情報を十分に収集できていないことや、市場関係者との関係が未構築であること等から、需要がある農産物を栽培したり、適切な価格で取引したりする機会を確保できていません。本プロジェクトはフェーズ1の課題を踏まえ、農家グループの営農技術・販売能力の向上と市場関係者との連携強化を支援し、所得向上を目指しています。本調査では、これまでの実施状況や成果、課題を確認した上でプロジェクトを評価するとともに、残り期間でより効果的な活動を実施するための提言を行いました。