「南三陸を応援する企業の会」での支援活動

宮城県南三陸町では震災発生直後から多くの企業が支援をしてきましたが、企業同士の交流がなく各社がバラバラで活動をしていました。支援の重複や無駄を省き、受け入れ側の負担軽減も図るため、「南三陸を応援する企業の会」として各社が定期的に集まり、情報交換することで活動状況や課題を共有し、より効率的・効果的な支援を推進させていくことになりました。

 

2016年には「Discover the Future 南三陸(通称:DF336)」が立ち上げられ、5社(三井化学、NECソリューションイノベータ、キユーピー、MS&AD、当社)が合同で3日間のフィールドワークを実施しました。南三陸町の方々から歴史・文化、震災の経験と復興の歩みを学び、町の誇りは何か、その回復には何が必要か、そして各社が連携してできることは何かについて議論を重ねました。そして、町の将来像である「森・里・海・ひと・いのちめぐるまち」というキーワードに沿って、各企業の強みを活かしたアイディアを町に提案しました。

 

2017年にはDF336を「Design the Future 南三陸」へと発展させ、未来共創型アクションを起こすためのフィールドワーク(3日間)を実施しました。特に、林業・漁業に焦点を絞って情報を収集し、フューチャーセッションとして2030年の南三陸の海と⼭の未来(ビジョン)を描き、町の方々と共有しました。

 

2018年は、「Create the Future 南三陸(通称:CF336)」として、山(林業)分野に焦点を当てたフィールドワーク(3日間)を実施しました。現地の民間企業のみならず行政関係者らとも協議を行い、南三陸町の豊かな森林を活かした、モノづくり、資金づくり、場づくり、のアイディア創出を行いました。フィールドワーク後もより詳細なアクションプランを検討し、現地の民間企業との連携をすすめました。

 

2019年は「Refine the Future 南三陸(通称:RF336)」としてフィールドワークを実施し、南三陸の方々に高齢化や少子化・コミュニティの問題を伺い、南三陸でアミタ(株)が行う社会デザイン事業を学びました。コンパクトシティにおいて、モビリティやヘルスケアの視点で参加企業各社がどのように関わることができるか意見交換を行い、活動の実現を目指しています。

 

今後は新型コロナの影響も考慮しながら、町の課題解決や新たな価値の創造を目指し、町に暮らす人々がワクワクするような未来をともに実現できるように尽力していきます。