分野 |
農業・農村開発、産業振興 |
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期間 |
2016年11月から2018年10月まで |
畳表や花ござなどの原材料である「イ草」は日本国内の栽培規模が大きく減少し、現在は中国が原材料の調達と加工・製造の主要拠点となっています。しかし、その中国でも近年の経済発展により農業離れや人件費の高騰が進み、日本のイ草産業の存続のためには新たな拠点の開拓が不可欠となりつつあります。
本調査では、イ草の栽培から加工・製造までの一貫生産のノウハウを有する日本の中小企業の知見を活かし、ミャンマー国内においてイ草の栽培技術を普及するためのODA事業の実施可能性を検証しました。現地でのイ草の試験栽培の実施、各種情報の収集や分析、政府関係機関との協議などの活動を通じ、現地住民の農業収入の向上と日本のイ草製品企業の拠点開拓に寄与しうるODA事業の計画案がたてられました。
政府関係者との協議の様子 |
イ草の植え付け前の様子 |
試験栽培地でのイ草の栽培 |
分野 |
林業、貧困削減 |
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期間 |
2016年5月から2017年5月まで |
中国やヒマラヤ連峰が原産地とされる「みつまた」の皮は、歴史的に和紙の原料として知られており、近年は、日本の紙幣にも利用されています。
特に、ネパール産の「みつまた」は、現在の日本紙幣の主要原材料として必要不可欠なものとなっており、その生産量の安定確保が求められています。
本調査では、かねてから、貧困対策の一環として「みつまた」の栽培・加工をネパールで小規模に行なってきた日本のある中小企業の知見を活かし、ネパールの貧しい地方・農村部でODA事業の実施が可能かどうかを検証しました。各種情報収集・分析及び政府関係機関との協議を経て、「みつまた」のさらなる栽培・加工を促進するためのODA事業の計画案がたてられました。
「みつまた」加工プロセス(皮はぎ) |
「みつまた」加工プロセス(洗浄) |
「みつまた」栽培地 |